スタッフブログ

東海地区の奥野です。
東海では今月末、セラピストの新規採用に向けて説明会を開くことになりました。
訪問を希望してくださるご家庭のため、良い方が来てくださると良いなと思います。
さて今日は、最近担当し始めたAくん(仮)の音声模倣のお話をしたいと思います。
Aくんは、普段遊んでいるときはそれなりにいろんな音を発声しているのに、音声模倣になると、何でも「ば行」か「ぱ行」になってしまっていました。
あれやこれや試しながら、他の音もだいぶ模倣で発声出来るようになってきたときのこと。
私が「あ行は、『え』だけが出ませんね~」と何気なく言ったところ、お母さんが「普段、大人のマネなのか、やりたくないことがあると ええ~~~ ってよく言ってるんですけどね(>_<)」とひと言。
なるほど、試しに…と、
私が思いっきり不満そうに「えええ~~~(´Д`)」と言ってみたところ、
お子さんも「えええ~~(´Д`)」。
きゃー!やったぁ!!
不満気な顔までマネされてるけど、エが出た!!
すごく褒めてお菓子をあげながら、お母さんと爆笑してしまいました(笑)
その後、何度も
「えええ~~~(´Д`)」
「えええ~~~(´Д`)」
とお子さんと練習。
傍から見たら、ものすごく不満げな、おかしな二人だったでしょう(笑)
そんな練習を続けた末、真顔で普通の「え」も言えるようになりました。
「普段は言えてるのに、模倣になると言えない」というのは決して珍しいことではありません。
今回のように、普段の発声の抑揚に特徴があったり、また、50音表の音とは微妙に違う音を出していたりすることもあります(例えば、「にぇにぇ」みたいに、二とネの間の音を出しているとか)。
その様な場合、まずはお子さんの言い方をこちらがマネしてあげると、その言い方だったらマネ出来ることがあります。
それで出来るようになってから、こちらの発声を徐々に目標の発声に近づけて行き、シェイピング的に少しずつ、目標の音に近いお子さんの発声を強化していくのも、新しい音を増やすためのひとつのやり方です。
音声模倣に行き詰まっている方の参考になりましたら嬉しいです。

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