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こんにちは。北海道、秋本です。
机上で課題としてでできたことを、異なる場面に般化しようしたら、違ったことをしちゃう場合ってありますよね?
今回はそんなお話です。
笛やシャボン玉を吹くことができるAくん。息をフーッと吐くことができます。
ところが、ロウソクの火を消してもらおうとしたり、熱い食べ物をフーフーしてもらおうと指示を出しても上手くいきません。
「フーッてやるんだよ」と音声指示+動作模倣で促すもののダメ。
その様子をよくよく観察してみると、Aくんは音声模倣を求められていると思っているみたいで、「ふ」と頑張って発音してくれていました。
そこで、吹き流しのような紙をフーッと吹いて飛ばしてみせると、Aくんも「あ!息を吹くのか!」わかってくれたよう。
今では紙や笛がなくても、肌にフーッと息をあててあげれば、フーッとやり返すことができるとのことで、その流れでフーフーさますこともやっていけそうです。
次にBくんの場合、「拭いて」と指示を出すと笛を探したり口でフーフーしてしまいます。
Aくんとはあべこべのパターンみたいでちょっと面白いですね。
もちろん、Bくんは「物に関する複数の音声指示」でフキフキ拭く動きができます。
それが日常場面で指示をだすとフーフーになっていました。
そこで、「たたいて」「なでで」の指示に続けて、「拭いて」の指示を出してみたところあっさりフキフキとしてくれたので、今はそのようにしてやってもらっています。
課題の際には、「今は息を吸ったり吐いたりするんだな」とか、「今は指示された動きをするんだな」といったことを、練習の流れの中で、お子さんは掴んでいます。
今回のケースはそのような流れが無く、ポンと出された指示だったため、違った指示と勘違いしてしまったようです。 
逆に考えると、ちょっとした流れをつくってあげるだけで勘違いを無くせるのなら、初期段階としては十分スゴイのではないでしょうか。
せっかく机上でできるようになったことです。
ちょっと手間が必要でも、普段の生活にいかすことを優先していきたいと思った今日このごろでした。

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