スタッフブログ


つみきの会では、かねてからABA公費化を目指す親の会とタイアップして、ABA公
費化を目指す活動を行っていますが、このたび、署名キャンペーンサイトchange.
orgを利用して、「週20時間以上のABA個別療育の制度整備」を国に求める署名キ
ャンペーンを開始しました。

http://chng.it/wGW4ZTVT

ABAの先進国である米国やカナダでは、すでに大多数の州でABA個別療育が医療保
険でカバーされるか、州の公費で賄われています。

かたや日本では、ABAに特化した公的支援は何も行われていません。国は障害児
療育に関しては、その療育法に効果に関するエビデンスがあるかどうかを問わず、
形式的要件さえ満たせば、薄く広く公費を提供する、というスタンスです。その
ため、効果のある療育法に効率的かつ集中的に公費を投下することができていま
せん。そのために損失を被っているのは、まさにわれわれの子どもであり、われ
われ自身です。

この現状をいつまでもこのままにしておく訳にはいきません。そしてこの現状を
変えることができるのは、われわれ親しかいません。

「週20時間以上」としたのは、海外の研究でIQや社会適応度の顕著な改善や普
通学級への付き添いなし入学などで、比較群に対して有意差を出しているのは、
おおむね週20時間以上のABA個別療育に限られるからです。実際には、ABAの先進
地であるカリフォルニア州でさえ、週15時間前後しか認められないことが多い、
ということは承知していますが、エビデンスのある療育を、という我々の基本要
求と整合性を持たせるため、あえて「週20時間以上」という高い目標を掲げるこ
とにしました。

どうか、このキャンペーンに賛同してください。そしてつみきの会の外にも、賛
同者を広めるべく、キャンペーンの拡散をお願いします。

藤坂 龍司