スタッフブログ

卒業メッセージその3です。
本が大好きになったBくん、素敵ですね!
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我が家にセラピストの先生がきてくださるようになったのは、つみきの会に入って半年後、息子の3歳のお誕生日でした。
それまではつみきプログラムを見ながら手探りのABAで、教え方は合っているのだろうかという不安や孤独、未だ発語がない息子への絶望と闘いながらのセラピーでした。
先生のセラピーは、強化のスピードや消去の際の徹底した無視など、発見の連続でした。いつも息子が好きそうな強化子を探しては持ってきてくださり、やる気を引き出してくださいました。
身辺自立や遊びは不器用な息子に合わせて、テキストに載っている方法以外も提案し教材を手作りしてくださったこともありました。
例えば、「ふ」が発音できるようになった息子は、無声音で「ふーっ」と吹くことができなくなってしまいました。
小さくちぎったティッシュひとかけらは吹き飛ばせるが、ロウソクを消すほど強く吹くのがどうしてもできません。よく観察してみると息子は口を小さく尖らせることができておりませんでした。
そこで先生は、太いストローの先に透明なビニール袋を付け、中に小さく切った色とりどりのお花紙を入れて、少しの息でも吹くと袋の中でお花紙がひらひらと舞って、見て達成感の得られるものを作ってきてくださいました。
太いストローの次はもう少し細いストロー、次はもっと細い子供用ストロー、とうとう息子は次のお誕生日にはケーキのロウソクを吹き消すことができました。
言葉を獲得してからの息子は自己主張が強くなり、毎日一緒にいる私は辟易し、感情的にセラピーを行うこともありました。
しかしどんなに息子が癇癪を起こしても先生は冷静で、課題中はきちんと強化する。先生の存在は私にとって非常に救いで、先生のセラピーを見て平常心を取り戻す日々でした。
そしてABAを始めた頃は考えもしなかったつみきプログラムの上級編を息子に教えることができ、言語のDQが31しかなかった息子はIQ75まで成長することができました。
先生が背中を押してくださったので年中から普通の幼稚園にチャレンジし、大変なこともたくさんありましたがこの春卒園することができました。
4月から息子は地元の小学校の情緒級に入学します。
「僕ねー、小学校に行ったら図書室に行って本をいーっぱい読んで見たいんだぁ〜」
息子のこんな言葉が聞けるようになるなんて、夢にも思いませんでした。
これまで息子と私を支え、応援してくださった先生にとても感謝しています。
私1人ではここまで来られませんでした。
本当にありがとうございました。
これからも息子が生きやすい世界を作れるよう、頑張ってまいります。
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