就学期交流会講師紹介
次回就学期交流会でご登壇
南和歌山医療センターでABAセラピーを行う
公認心理師 丸山隆子先生の紹介を緑川いちかがいたします!
私が丸山先生と初めてお会いしたのは、
数年前のつみきの会「ABA支援者養成講座」でした。
当時ひときわ熱心にABAについて学んでおられる女性。質問も的確でとても印象に残る方でした。
当時丸山先生に伺ったところ
「藤坂代表が南和歌山医療センターに指導に来てくださっているのに、
アシスタントの私がまったくABA がわからないことが恥ずかしくなり
学びにきました。」とおっしゃっていました。
当初は、藤坂代表の駆け出しのコンサルテーションのアシストとして、支えておられる立場だったのです。
藤坂代表は、当時「せっかく南和歌山まで行っても、なかなか親御さんが
ABAセラピーを本腰入れてやろうと響いてくれる感じがないから、もうやめようかと思っている」
と以前言われていました。
しかし、丸山さんがアシスタントに入ってから、「いやあ、丸山さんになってからずいぶんいい。」
とのことで、すっかり信頼され以来南和歌山でのコンサルテーションをずっと継続されています。
さて、藤坂代表が国立病院である「南和歌山医療センター」の定期的なコンサルテーションは今年で8年となります。
そして、丸山さんは、まもなくアシスタントとしてだけではなく、ABAセラピスト・公認心理師の資格を取得し、
本格的に医療センターでの自閉症児のセラピーを任されるようになりました。
丸山さん から 丸山先生へ。
あっという間にセラピーの予約が埋まってしまうセラピストへと成長されていきます。
また、2019年6月に名古屋で行われた日本小児神経学会では、
緻密な記録に基づいたABAセラピーの効果を、学会発表されるに至りました。
私は、その会場に行き、丸山先生の発表を生で感じてまいりました。
医師の皆様の学会に参加するなど、私自身初の経験でしたが、
特別支援学校・自閉症の子どもたちにに携わるものとして参加してまいりました。
第7会場には100名前後、ほぼ皆様、医師やコメディカルと呼ばれる医療従事者が聴衆です。
その前で、堂々とデータやセラピー映像をもとに、
自閉症児がセラピー前後でどのように変容したかの伸びを示し
また、お母様が子育ての不安を解消することができたデータなど
制限時間いっぱいに伝える丸山先生。
その後の質疑応答も会場から次々飛び出し活発に交わされました。
医師との連携の素晴らしさを星野先生と共に伝える場面もあり、保護者の方との関係作り、
そして、
「ABAセラピーの内容はどのようなものを採用されているのですか」との問いに、
「つみきプログラムを使っています」という場面も。
質疑も途切れることなく、終了時間。
そのときなんと、
医師の学会では異例とも言える「拍手」が会場全体から自然と沸き起こり、私は鳥肌が立ったのを今でも思い出します。
小児神経科の医師のもとで、ABAセラピーが行われている現場とは、なんと恵まれた、理想的な現場だろう。
日本中の小児科、小児神経科に、丸山先生のようなABAセラピストが常駐する
世の中になったら、たくさんの親子を救うことができるのに。
そんなことが頭をめぐります。
丸山先生とその後もご一緒させていただいたのですが、何人もの方が、熱心に丸山先生にご質問なさっていました。
これは、日本の医療界に
ABAセラピーが世に知られる大きな第一歩になる!
と手ごたえを感じたことを昨日のことのように思い出します。
それから2年の歳月がたち、日本でも
エビデンスベイスドの考え方がますます広がりを見せ、
結果を明確に出すことのできる応用行動分析は、特別支援教育の場で
広がってまいりました。
また 丸山先生の取り組みをもとに医療でABAをしようという現場も現れ始めています。
毎日 丸山先生は、医療センターの枠を超えたところで、地域の支援級支援学校の先生
や保育園の先生にも、
親御さんを通じて和歌山の地でABAを伝え続けておられます。
毎日のセラピー記録には丸山先生の「少しでも多くの子どもたちを救いたい」
という思いとともにつづられ、それをベースに今回は語っていただきます!
毎回の講演会は
「就学期の子どもたちのセラピーの工夫はこういう風に考えるとよいのか!」という
考え方、姿勢、アイディアに満ちた気づきを具体的な事例とともに新鮮な内容で伺うことができます。
明日のセラピーに向かう圧倒的な元気をもらえるのです。
ぜひ充実した午後のひと時を過ごしましょう!
それでは皆様、当日お会いしましょう
お待ちしております!
(就学期交流会スタッフ 緑川いちか)