こんにちは。
東海地区の奥野です。
GWも終わり、改めて保護者さんたちと園での新年度の過ごし方を相談している今日この頃。
というのも今回、担当のお子さんで入園を迎えたお子さんが多く、GWは、やっと園に少し慣れた頃にある長期休み・・・。
園にスッと馴染めなかったお子さんは、そこで振り出しに戻って崩れてしまうことも多く、なかなかの魔のお休みなのです。
皆さんのご家庭ではどうでしょうか。
GW明けに家庭訪問のある園があり、昨日のある担当家庭では「園では全く問題なく、皆と一緒に活動し、積極的に発言しているみたいです」とのことで、ほっとしました。
そのお子さん、1年前に初めて会った時には、「じーあん」という謎の言葉以外、何も話せない状態でした。
初めは、とにかく「指示に従う」こと全てを拒否しており、『おわんに積木を入れる』というだけの課題でまず一苦労。
積木を投げてしまうので、怒り狂うお子さんの手を取り、強制的に入れる→入れてしまったことに更にお子さんが怒り狂う・・・
の繰り返しでした。
途中、お母さんに「そこまでしないとダメなんですか」と何度も聞かれましたが、「大人が教えたことを素直にマネする姿勢が、
成長にはとても大切。お子さんはそれを拒否することがこだわりになっているので、それを崩さないといけない」という説明をし、
何とかABAを辞めるという選択から踏みとどまって頂きました。
(今となっては懐かしい・・・)
その後、積木はすんなり入れてくれるようになったものの、動作模倣で更に一苦労。
そして、それらを乗り越えたあとも、音声模倣が嫌いで、言い直させたりして気分を損ねると、そっぽを向いて手を後ろに組み、一言も発しなくなるという状態が続きました。
そんなときは『おわんに積木を入れる』(とにかく大人の指示に従う姿勢に戻す)→『動作模倣』→さり気なく?音声模倣(得意な音)に戻すという手順の繰り返しでした。
ところが、音声が単語の模倣に入り、2、3個単語が言えるようになった辺りから、少しずつお子さんの態度が変化しました。
私に会うと、得意気に、先週練習した単語を自ら発表してくれるようになったのです。
お母さんのお話では、家でもそんな様子で、お母さんに何度も単語を言うとのことでした。
ボイコットからの、まさかの自主練です。
そこからは「さぁ、今日は何教えてくれるのカナ♪」という期待すら感じるようになり、今では3語文レベルでとてもおしゃべりになりました。
何より、怒っているところを最近見たことがありません。
これまで担当してきた中で、1番化けたお子さんだと思います。
初めの半年ほど、本気で嫌がって抵抗するお子さんを見ているのは、お母さんもさぞ辛かっただろうと思います。
あのときABAを信じてくださったお母さんに感謝です。
集団生活はこれまで未知だったので心配でしたが、園でもうまくやれているようで、本当に安心しました。
・・・と、嬉し過ぎて良い話ばかりしてしまいましたが、もちろん、担当している中には入園で集団に馴染めず、躓いているお子さんもいます。
NOTIAでは「シャドー」という、園にセラピストが出向いてお子さんの様子を見たり、必要であれば横について介入したりするサービスも行っています。
その集団生活で躓いてしまったお子さんは、これからそういった対応をしていく予定です。実際に様子を見てみないとわからない部分も多いので・・・。
幸い、園から私の訪問の許可を頂けましたので、近々、まずは説明とご挨拶に伺うつもりです。
正直、私自身も訪問はドキドキですが、お子さんの今後のため、精一杯務めたいと思います。