皆様こんにちは。
最近急に暑い日が目立ち始め、夏の訪れを感じている、北海道の秋本です。
この時期は運動会や遠足など、イベント事も多いと思います。
昨年も同様のイベントがあったなら、一年前と比べてみると、お子さんの様々な成長が伺えるのではないでしょうか。
一方で、「出来ているはずの課題が、それらイベントではうまくやれていなかった」というお話もお聞きします。
これはその課題が、十分に般化されていないということにになります。
シャドーとして現場でプロンプトをすることが出来れば、一番効率良く練習が進みそうです。
しかし、それが認められない場合も多いかと思います。
そうなると、ご家庭でのセラピー環境を、目標とする場面に近づけていくことになるでしょう。
今回は実際に取り組んだ、目標場面に近づける試みををいくつかご紹介します。
・指示する人を変える
人によって指示の通りが違う場合は練習のチャンスです。
はじめは指示を通せる人が補助的に介入し、徐々に抜けていくことで、誰の指示でも聞けることを目指します。
・周囲の環境を変える
大きめの音量でテレビをつけたり、雑踏の音声を用意して流したり、人が周りをうろちょろするなど、「静かなセラピールーム」という環境を変化させ、その中で様々な課題を行うようにしました。
注意を乱す刺激が存在すると、最初はこれまで出来ていたことも難しくなったりします。
・場所を変える
広場や公園に出て、課題を行いました。
楽しくてテンションが上がりすぎてしまうなど、ちょっと場所を変えるだけでも普段と違う様子を見せてくれることも多いです。
目標とする場面での直接介入が出来ないので、介入出来る状況において様々なシチュエーションを作って練習をしました。
すると、目標場面でも課題を自然とこなせるようになったということがあります。
また、そのようにスムーズに般化されなかった場合でも、その練習を通じて課題をこなせるシチュエーションがぐっと増えていました。
目標場面ではまだうまくやれなかったとしても、これは本人にとってとても有益なことだと思います。
新しい課題だけでなく、般化訓練にも力を注ぎたいですね!