こんにちは。北海道地区、秋本です。
暑かったり、寒かったりする天気が続いて服選びが難しいです!
皆様も体調管理にお気をつけください。
最近、発達検査についてお話を聞く機会がありました。
田中ビネーやWISCといった、お子さんが直接課題に取り組むタイプの検査についてです。
内容は「日頃のセラピー効果か、長時間座って取り組むことができた。
一方、普段しているはずのことが出来ていなかった」とのことでした。
検査というものは誰が実施しても同様・公平になるよう、標準化されています。
つまり、質問の仕方は決まっており、 「こんな風に尋ねれば分かりそうだな」と思ってもそうすることは許されません。
また、正解・不正解を問わず、実施者からの大きな反応はなく、これといった強化も成されません。
これらのことが「普段出来ていることが出来ない」という状態の一因だと考えられます。
(もちろん、般化が十分でどのような質問のされ方にも対応できたり、問題解決の達成感を強化として課題に取り組むことが出来れば理想的です。)
出来ると思っていた課題が検査で出来なかったとなると、親御さんやセラピストとしてはがっかりすることもあると思います。
しかしそれよりも、日常生活ではスムーズにやり取り出来ているという事実を改めて見つめなおすべきではないでしょうか。
そこには検査場面では許されなかった質問の工夫だったり、十分な強化が見つかると思います。
それはとても大切なもので、他の様々な場面でも活かすことが出来るかもしれません。
検査では最終的な数値や単純な課題の成否だけでなく、「どのように間違えたのか?」そしてそれに対して「どんな工夫が出来るのか?」にも注目していきたいですね。