スタッフブログ

こんにちは。
秋田の佐藤です。
私のケースではほとんどセラピーとシャドーの週2回で訪問させていただいているので午前中は幼稚園に行くことが多いです。
秋田県では外部の人の介入を許可してくださる園が多いのでとてもありがたいです。
秋田人の人柄なのでしょうか?
どの園の先生方もウェルカムなので私も気持ちよく訪問することができています。
さて、シャドーに行っているとお家と園での過ごし方を見比べることができるのでお子さんの反応の違いにびっくりします。
当たり前といえばそうなのかもしれませんが、セラピーでの私との関わりやコンプライアンスを見てもとてもきちんとできているので、園でもちゃんと活動できているのかなと想像しておりました。
でも、実際に行くと細かいところまで観察できるので、お家ではできるのに園では指示が通らないなとか、問題行動も園にいる方が多かったりなど集団生活の難しさを痛感しております。
それと同時にお家でやってきたことが園でも般化できているのを見るととても嬉しく思います。
シャドーに行ってなかった時は親御さんから園の様子を聞いたりしていましたが、親御さんも先生方から聞く情報というのはごく一部で把握しきれていない部分が多いのです。
だから、実際に行くと指示の通り具合、お友達との関わりの有無、どんな問題行動があってどんな風に対応できるかをその場で考えられる、ルーティンや活動一つ一つを見ることができるので、何ができていて何ができないのかを観察できます。
そして、できないところをお家に持ち帰って練習することができます。
親御さんに細かく、どんな風に練習してもらうかを伝えることができます。
下記のことがらは私がシャドーに行って練習が必要なことをお家でのセラピーに課題として入れてもらってできたのをまとめてみました。
・朝のお集まりの時に今までは椅子に座ったまま手を挙げて返事をするでOKにしてたのをみんなと同じように立って手を挙げずに返事をすることを教えたら1週間でできるようになった。
・園によってお集まりのやり方が違うので、床に座って正座やお山座りで手遊びをするところはお家でも同じように練習して維持が出来るようになった。
・自由遊びの時にコマのおもちゃで遊ぶ子が多いのですがケースのお子さんはできなかったので、お家で練習したところ1週間でできるようになった。
・遊び着やお着替え袋の指示に反応ができなかったため園にあるものの名前付けを教えたら、反応してロッカーまで行けるようになった。
・粘土遊びの時に粘土に触れなかったので、お家でも同じやり方で練習したら、次回できるようになった。
・行ってきます→行ってらっしゃいなどお当番さんへの応答の言葉が(まだタイミングがずれるものの)言えるようになってきた。
・椅子の持ち方が園によって違うのですが、お家のセラピーで使う椅子をわざと離して、持ってくる時に持ち方の練習もすることでできるようになった。
・製作の時に自分の棚からクレヨンやお絵かき帳など言われたものを取ってくるシチュエーションが多いので、同じように棚を用意してもらって、製作の時間をセラピーに取り入れ、自分で道具の用意をすることで園でも反応がよくなった。
・製作の説明の時に勝手に目の前にある道具を触ったりせずに黒板や先生の方を見て話を聞くことが多いので、同じシチュエーションを作って、話を聞く姿勢を練習し、少しずつ待てるようになってきた。
他にも練習中の課題などまだまだありますがシャドーに行っていなかったら、ここまで細かくは練習できなかったと思います。
親御さんにも園の生活がイメージしやすくなったと言われます。
私自身もお子さん一人一人にどんなことが必要でセラピーにどう組み込んでいくかを考えて教えていけるのでとても充実したセラピーができて嬉しく思っています。
それから園ではお家で使っているような強化子が無いので、それに代わる強化の仕方などを模索中です。それが一番の悩みの種です。またうまくいったやり方がったら報告します。
東北地区SV佐藤ともみ

Leave a comment