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株式会社NOTIA

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ABA早期家庭療育(ロバース法)とは

NOTIAの療育法は、ABAの中でも特に米UCLAのロバース博士(Dr. O. Ivar Lovaas)が開発したABA早期家庭療育(ロバース法)をモデルとしています。

家庭療育が重要なわけ

ロバース博士は1964年から、ことばの遅れのある幼い自閉症児(2才〜5才程度)にことばや会話を教える研究に取り組みました。しかし当初は大学のクリニックでロバース博士や学生たちだけが教え、親にはセラピーの方法を教えませんでした。親には難しすぎると考えたからです。

すると、子どものことばの能力は確かに改善したのですが、約1年の療育期間が終わって子どもを家庭に戻すと、子どもはせっかく身に付けたことばの能力を維持できず、退行していくことがわかりました。親がABAの方法を知らなかったので、療育を続けることができなかったからです。

そこでロバース博士は方針を改めて、親に積極的にABAのやり方を教え、親が自らわが子のセラピストとなることを奨励することにしました(親がセラピストに)。

それと同時に、学生セラピストを家庭に派遣し、親と協力して、家庭で子どもに療育を施すことにしました(クリニックベースからホームベースへ)。自閉症の子どもは一つの環境で学んだことを他の環境に応用すること(般化といいます)が苦手なので、大学のクリニックでできるようになっても、それが家庭や園で発揮できるわけではない。それならば最初から子どもの生活の場である家庭で教えよう、と考えたからです。
これがABA早期家庭療育の始まりです。

その結果、学生セラピストが1年間の訪問支援を終えたあとの追跡調査でも、子どもは退行せず、むしろ進歩を続けていることがわかりました。親がセラピーを続けたからです。ことばだけでなくIQ(知能指数)も改善し、中には小学校普通学級への入学が可能になる子も現れました。
このあたりのことは、1973年に発表されたロバース博士の論文(注1)や、1981年に発表された療育マニュアル「ザ・ミーブック」(注2)に詳しく説明されています。

早期集中行動介入(EIBI)への発展

ロバース博士は1970年からこれまでの方向をさらに発展させ、「早期自閉症プロジェクト(Young Autism Project)」をスタートさせました。これが今日「早期集中行動介入(EIBI)」と呼ばれるものです。EIBIは1960年代の初期研究とは次の点が異なっています。

  1. これまでの研究で、療育開始の年齢が幼ければ幼いほど改善率が高かったので、従来より年齢を引き下げて、2〜3才に限定しました。
  2. 療育の質が一定なら時間数が多ければ多いほど改善率が高かったので、数人の学生セラピストを交代で家庭に派遣し、平均週40時間の個別セラピーを2年以上継続しました(ただし半年から一年の家庭療育の後は、健常児のプリスクールにセラピストの付き添い付きで入れ、家庭療育の時間を減らしました。その場合、週40時間にはプリスクールの時間も入っています)。

この改良の結果、療育の効果はさらに劇的に高まりました。すでに触れたように1987年に発表された論文(注3)によると、2〜3才の自閉症児19人にこの早期集中療育を施したところ、そのうち9人(48%)が知的に正常域に達し(療育開始前は2人だけ)、かつ自閉症の前歴を知らない学校当局者の手で小学校普通学級入学が認められたのです。

つみきの会のABA早期家庭療育

わが国では2000年に設立された「つみきの会」が、ロバース博士の方法に則った早期家庭療育の普及に取り組んでいます。ただつみきの会はEIBIを忠実に再現しようとしているのではありません。

週20〜40時間の個別療育を必要とするEIBIには「実行が難しい」という欠点があります。療育の質を落とさずにそれだけ長時間のセラピーを1年以上続けようと思ったら、訓練を受けたセラピストが一人の子どもにつき数人がかりで取り組まなければなりません。そのためには膨大な費用がかかります。
また親だけが取り組もうとしたら、疲労とストレスから療育の質が落ちてしまうか、途中で燃え尽きてしまうでしょう。

そこでつみきの会ではむしろロバース博士の初期研究を参考にして、それほど時間数にこだわらない、緩やかな療育モデルを目指しています(私たちはこれをロバース博士のマニュアルにちなんで「ミーブックモデル」と呼んでいます)。

「ミーブックモデル」の療育が重視するのは、療育を専門家任せにするのではなく、親が家庭で自ら療育をすることです。必ずしも時間数にはこだわりません。実際、つみきの会のデータでは、1日1時間のセラピーでも1日2〜3時間取り組んだ場合とそれほど大きな差は出ていません。

また年齢にもそれほどこだわりません。1才半〜3才がベストですが、4〜5才で入会して来られる親御さんもたくさんいらっしゃいます。ロバースの初期研究ではこの年齢でも十分効果が出ていますので、「遅すぎる」と悲観する必要はありません。

NOTIAの役割

NOTIAの役割はつみきの会に入会してABA早期家庭療育に取り組む親御さんを支援することです。そのため親御さんの依頼に応じて、週2日、1回2時間を原則として、訓練を受けたABAセラピストをご家庭に派遣します。

NOTIAがつみきの会の会員に限定してセラピストを派遣するのは、親が自ら積極的に療育に取り組むのでない限り、たとえ週に数日セラピストが訪問セラピーを行なっても、十分な効果を上げることは難しい、と考えるからです。

週2日を原則とするのは、日本ではまだABA療育が公的支援の対象ではないため(米国、カナダの一部の州ではABA早期家庭療育が公的資金援助により実施されています)、多くの家庭にとってそれ以上の日数だと経済的な負担が大きすぎるからです。しかし親御さんご自身が熱心に療育に取り組んでおられ、セラピストのスケジュールにも余裕がある場合には、週3日以上の訪問希望にも応じさせていただきます。

親御さんとセラピストが対等な立場で協力し、励まし合いながら息永くABA家庭療育を続けて行く。これがNOTIAの目指す新しい自閉症療育モデルなのです。

  • 注1:Lovaas, O. I., Koegel, R., Simmons, J. Q. & Long, J. S. 1973 Some generalization and follow-up measures on autistic children in behavior therapy. Journal of Applied Behavior Analysis, 6, 131-166.
  • 注2:Lovaas, O. I. 1981 Teaching developmentally disabled children : The me book. Austin, TX: Pro-Ed.
  • 注3:Lovaas, O. I. 1987 Behavioral treatment and normal educational and intellectual functioning in young autistic children. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 55, 3-9.
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